ピディオキシジルの育毛効果が凄い!?注目される理由とは

現在成人男性の3割程度が薄毛、脱毛に悩んでいると言われています。AGA(Androgenetic Alopeciaの略称)と呼ばれる男性型脱毛症の進行により、徐々に頭髪が抜け落ちてしまいます。しかし、適切な育毛、増毛対策を行うことでAGAの進行を抑制し、頭髪の温存が可能になることがあります。育毛成分を含んだ薬剤、製品を適切に使用することも有効な対策1つです。

 

注目を集めるピディオキシジル

 

近年育毛成分として大きな注目を集めているのがピディオキシジルです。正式名称をピロリジニルジアミノピリミジンオキシドと言い、ピディオキシジルの名前で呼ばれているのは日本だけです。ピディオキシジルはミノキシジル誘導体と言われ、薄毛・脱毛に効果を発揮するミノキシジルの育毛効果を維持しながら、副作用等を軽減させた成分です。

 

ミノキシジルとピディオキシジル

ミノキシジルは、元々高血圧患者の為に開発された薬で、血管を拡張することで血管の内圧を低下させるという効果を期待するものでした。このミノキシジルの血管拡張効果は、頭部の血流改善にも効果があり、結果として毛母、毛乳頭細胞の再生に必要な栄養分を運ぶことを可能にするため、薄毛改善薬に転用されるようになりました。現在リアップ等の主成分として用いられ、製品化されています。

 

一方ピディオキシジルは、ミノキシジルと酷似した分子構造をもつ成分であり、ミノキシジルの分子構造の一部を変化させたものです。その為、ピディオキシジルは、ミノキシジル誘導体と言われています。誘導体とは、元の物質の性質を変えない程度に分子構造を置き換え、配列変更を行うもので、この分子構造の変容により、成分が人体へ浸透しやすくなります。化粧品の開発によく用いられる手法です。

 

ピディオキシジルはミノキシジル誘導体ですので、ミノキシジルの持つ効果を維持しながら、浸透力をアップさせた成分ということになるわけです。つまり、血管を拡張させ、血流を改善し、育毛に必要な栄養分を頭部に運ぶことで、毛母、毛乳頭細胞の活性化に効果を発揮するということです。毛母、毛乳頭細胞が正常な育毛サイクルを取り戻すことで、薄毛、脱毛を抑制するという効果が期待できます。

 

ピディオキシジルとミノキシジルの違い、ピディオキシジルの優位性

ミノキシジルは育毛効果が期待できる成分として注目されていましたが、浸透力が低く、効果を発揮しにくいという弱点がありました。その弱点を補ったのがミノキシジル誘導体であるピディオキシジルです。ピディオキシジルは、浸透力に優れ、ミノキシジルの持つ成分効果を発揮しやすいというメリットがあります。

 

またミノキシジルが、元々高血圧患者の薬として開発された経緯から医薬品扱いになるのに対し、ピディオキシジルは医薬品でも医薬部外品でもなく、化粧品の扱いになります。その為、ミノキシジルの使用に伴う副作用の心配は殆どありません。

 

ミノキシジルは薬液の場合、頭皮に散布して使用しますが、かゆみ、腫れなどの接触皮膚炎や、ニキビや肌荒れ、さらに脂濡性皮膚炎などの重篤な皮膚疾患副作用の可能性が少なからずあります。一方ピディオキシジルは、そのような皮膚疾患の副作用の心配は殆どなく、高い安全性が求められるまつ毛美容液にも使われているくらいです。安全性という面でも、ピディオキシジルはミノキシジルより優れていると言えます。

 

ただ副作用の程度が、ミノキシジルに比べて低いというだけであり、アレルギーや別の皮膚病などにかかっている場合は注意が必要です。

 

ピディオキシジルはミノキシジルよりすべてにおいて優れているのか?

ミノキシジル誘導体であるピディオキシジルは、育毛効果おいてミノキシジルよりもすべての点において優れているかというとそうではありません。

 

ミノキシジルとピディオキシジルは、共に血流の改善を促す効果がありますが、ミノキシジルには、髪を育てる為の成長因子の成長促進や、人体に組み込まれプログラムされた細胞死の1つであるアポトーシスを抑制するという効果があります。アポトーシス抑制により毛母、毛乳頭細胞が延命しますが、ピディオキシジルにはこの効果は確認できていません。

 

またミノキシジルが医薬品である為、人体影響や育毛に対する効果実験に膨大なデータが存在するのにも関わらず、ピディオキシジルは試験結果による有効性のデータがそれほど多くありません。マウス実験等で安全性は確認されていますが、育毛の効果を証明するデータはこれからさらに積み重ねていく必要があると言えます。

 

育毛に関して同じような効果を持つ両成分ですが、類似点、相違点それぞれありますので、個々人の状況に合わせて適宜使い分けることが大切です。